句集 渾沌(こんとん)

渾沌

四六判上製カバー装
発行日:2022/8/17
本文209頁
装幀=高林昭太
定価:3000円+税
ISBN978-4-88032-472-2

星野高士著

星野高士(ほしの・たかし)プロフィール

昭和27年、鎌倉市生まれ。鎌倉虚子立子記念館館長。
十代より祖母・星野立子に師事して作句、笹子会に拠る。59年、立子逝去後、「玉藻」を後継した母・星野椿を補佐し、同年3月より副主宰兼編集長。平成26年6月より主宰。「玉藻」(昭和5年創刊)は令和4年11月に1000号を数える。
句集に『破魔矢』(昭和60年、牧羊社)、『谷戸』(平成9年、角川書店)、『無尽蔵』(平成18年、角川書店)、『顔』(平成22年、角川学芸出版)、ほかに『美・色香』(平成9年、飯塚書店)、『星野立子』(平成10年、蝸牛社)。
令和5年、本句集で第38回「詩歌文学館賞」、第22回「俳句四季大賞」、第1回「稲畑汀子賞」の3賞を受賞。

オビ(表)

海市たつ辺りに波の音もなし
第五句集『残響』から八年、清新な抒情を鮮やかに掬う俳人・星野高士が円熟を深めなが   ら拓く新境地――。
〈渾沌〉は可能性の揺籃ともいえる。
然り、私たちは渾沌の世に、明晰かつ洒脱な精神で紡がれた三八七句と出会うことだろう。

オビ(裏)

初夢を見たくて枕新しく
立春の改札口を出れば街
踏む砂の音は沈まず海開
天空に迷ひ鴉や野分前
雨あとの寒林になほ透けるもの

あとがき(抄)

 令和2年に「玉藻」は創刊90周年を迎えることが出来た。折しも新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、予定していた行事も中止や延期を余儀なくされた。
 私の今回の句集『渾沌』は8年前の「玉藻」千号の時に上梓した『残響』以来6冊目のものになり、平成26年から令和4年前半までの俳句をまとめた。
 知らぬ間に年月が経ち、自分の俳句を見直す機会はこのご時世なかなか進まない作業であったが、一冊にまとめる事が叶った。
 (中略)
 何とかこの渾沌とした世の中を乗り越え、元の日常が戻ることを願うと同時に、この句集を少しでもお読みいただければ、私にとって最高の幸せである。

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